こんにちは。みのるです。
みのる防災総合事務所では、中小企業向けに「継続改善型BCP支援」を行っています。
私は、防災士として現場活動を行いながら、香川大学大学院で危機管理を学び、BCP(事業継続計画)やリスクマネジメントについて研究しています。
今回は、みのる防災総合事務所の支援の中心となる考え方、
「積み上げBCP20」
について整理します。
積み上げBCP20とは、
“20年かけて育てるBCP”
という考え方です。
BCPというと、
一度作れば終わり
災害時だけ使う
認定取得のために作る
補助金申請のために作る
というイメージを持たれることがあります。
しかし実際には、企業を取り巻く環境は常に変化しています。
会社は、毎年少しずつ変わります。
社員が入れ替わる
担当者が変わる
取引先が変わる
機械設備が更新される
使用ソフトが変わる
原材料価格が変動する
エネルギー価格が変わる
災害リスクが変わる
法制度が変わる
つまり、
“去年のBCP”が、今年の会社に合わなくなる
ということが普通に起こります。
だからこそ、BCPは、
「完成させるもの」
ではなく、
“育て続けるもの”
だと考えています。
「20年」という数字には意味があります。
それは、
“担当者交代”まで含めて設計する
ためです。
多くのBCPは、
担当者しか理解していない
ファイルだけ残る
更新されない
引き継がれない
という問題を抱えています。
しかし企業は、10年、20年と続いていきます。
その間に、
経営者交代
管理職変更
若手社員入社
ベテラン退職
が発生します。
つまり本来BCPは、
「人が変わっても続く設計」
でなければなりません。
積み上げBCP20では、
“今の担当者だけで回るBCP”
ではなく、
“会社に文化として残るBCP”
を目指します。
みのる防災総合事務所では、
最初から完璧なBCPを作ることを重視していません。
なぜなら、
現実には、
時間がない
人手が足りない
予算が限られる
通常業務が優先される
からです。
さらに、
未来を完全に予測することもできません。
だからこそ重要なのは、
“継続できること”
です。
積み上げBCP20では、
大規模更新ではなく、
小さな改善を積み上げます。
例えば、
リスク確認
安否確認手順見直し
連絡先更新
備蓄確認
小規模訓練
停電想定確認
議事録整理
改善履歴更新
などを、
毎月少しずつ進めます。
すると、
最初は小さかったBCPが、
5年後、10年後には、
大きな企業資産へ変わっていきます。
多くの企業では、
BCP本体だけに注目しがちです。
しかし実際には、
どんな改善をしたのか
どんな議論をしたのか
何ができなかったのか
なぜ後回しにしたのか
という、
“改善履歴”
こそ重要になります。
積み上げBCP20では、
この履歴を継続的に記録していきます。
これは単なる記録ではありません。
将来的には、
社内共有
引き継ぎ
認定更新
取引先説明
金融機関対応
緊急時判断
などにも役立つ、
企業の「継続資産」になります。
BCPというと、
「すべて対応しなければならない」
と思われがちです。
しかし現実には、
すべてのリスクへ完全対応することは困難です。
そのため積み上げBCP20では、
優先順位
現実的対応範囲
将来改善項目
を整理し、
“リスク受容”
として記録します。
つまり、
「できないことを無理に“できる”と書かない」
という考え方です。
これは、
理想論ではなく、
“現実に継続できるBCP”
を重視しているからです。
BCPは、
単なる災害マニュアルではありません。
本当に重要なのは、
“会社が止まりにくい構造を作ること”
です。
現在は、
地震
水害
感染症
停電
サイバー障害
原材料高騰
人手不足
サプライチェーン停止
など、
複数のリスクが同時発生する時代です。
だからこそ必要なのは、
一発完成型ではなく、
「改善を続けられる会社」
だと考えています。
私は、
「未来を完璧に予測するBCP」
ではなく、
少しずつ改善する
試行回数を維持する
記録を積み上げる
止まりにくい構造を作る
という考え方を重視しています。
積み上げBCP20は、
短期間で完成する仕組みではありません。
しかし、
5年後
10年後
20年後に、
“積み上げた会社”と“止まった会社”では、
大きな差が生まれると考えています。
次回は、
「なぜ“作って終わり”では意味がないのか」
について整理します。
みのる防災総合事務所のBCP支援は、
サイバー対策製品の販売
高額システム導入
エネルギー設備導入
などの「ハード導入支援」を主目的としたサービスではありません。
もちろん、設備やシステムが必要になる場合もあります。
しかし中小企業では、
予算制約
人員不足
維持管理負担
固定費増加
エネルギー依存
などの問題も現実として存在します。
特にオールハザード時代では、
地震
停電
通信障害
燃料不足
物流停止
感染症
サイバー障害
などが複合的に発生する可能性があります。
つまり、
“ハードが存在しても、エネルギーや維持条件が失われれば機能しない”
という問題を考慮しなければなりません。
そのため、みのる防災総合事務所では、
「今ある設備・人員・仕組みをどう活かすか?」
を重視しています。
例えば、
今ある連絡手段で安否確認できないか
現在の備蓄で優先順位整理できないか
小規模訓練で改善できないか
業務停止リスクを減らせないか
属人化を減らせないか
など、
“今ある会社の構造”を活かした改善
を、PDCAで少しずつ積み上げていく考え方です。
これは、
「不必要なハード導入を避ける」
という視点でもあります。
重要なのは、
「高額な仕組みを導入すること」
ではなく、
“限られた条件でも止まりにくい会社”を育て続けること
だと考えています。
「オールハザード経営」「積立+議事録」「継続改善型BCP」20年で耐久文化を育てる。
支援サービスです。
私は、
「完璧な未来予測」
はできないと考えています。
しかし、
少しずつ改善する
記録を積み上げる
試行回数を維持する
止まりにくい構造を作る
ことはできます。
BCPは、
災害対策だけではありません。
会社そのものの「継続力」を育てる活動だと考えています。
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